柵木幹太『現代相居飛車の構造』

1級への技法

2025年3月に読了した将棋の本は、柵木幹太『現代相居飛車の構造』(マイナビ出版、2024年)です。

本書は、現代の相居飛車戦に登場する重要テーマ4つ取り上げています。それは「4五桂跳ね」「2四歩合わせ」「8七金型」「パス合戦」です。

私は最近、「4五桂跳ね」がどうしたら巧くゆくか、なぜ効果的なのか気になっていて、本書を手に取りました。

本書を読む前ですと、3筋の歩は突き捨ててから桂馬は跳ねる、が私にとって常套手段でしたが、逆に突き捨てない方が仕掛けが成立する、といったケースもあると知れました。相手の玉の位置、金銀の位置によっても、詰みまで有るか否かもちがってくる。本書の中でもボリュームを割いて多岐に解説してあり、とても満足です。一読では全て頭に入りませんでしたが、丁寧に詳しくまとめてあり、繰り返し読みたい一冊となりました。

居飛車の棋書は、囲い(矢倉、雁木など)や戦法(相掛り、横歩取りなど)を主軸にしつつ著述されることが多いと思いますが、戦型をまたいだテーマを取り上げた本書は、意欲作だと思います。残りの3つのテーマも、たしかに2025年の現在、ホットで難解な話題。要所要所でまとめが挿入されている本書は分かりやすい。それぞれ新しい知見を得られてよかったです。

タイトルとURLをコピーしました