終盤

二段への技法

自陣は顧みず、ただただ詰み筋を読む

最近の対局の終盤で、自分でも不思議だなと思いつつ、自陣は顧みず、ただただ詰み筋を読んでいました。相手玉も自玉も猛烈に危ない。以前の私だったら、まず自玉をどう守るか、詰んでしまわないか、しっかり読むようにしていました。受けなくてもいいと分かっ...
8級への技法

浦野真彦『1手詰ハンドブック』

2025年12月に取り組んでいる棋書は、浦野真彦『1手詰ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ、2009年)です。詰将棋本の定番中の定番。本書の前半は、駒の種類毎に分類されています。後半はランダムな出題で、実戦でよく見かける形も多く含まれ...
初段への技法

一間龍の恐ろしさ

町道場で高段者の上手の多くが「龍の力は絶大だから」「龍を作れば、ほぼほぼ勝ちだから」「相手に龍を作られたらまずいよね」と口癖のように言います。飛車が龍王になれれば、それは強いよね、弱点の小鬢も無くなるし、くらいにしか当時の私は感じていません...
初段への技法

戦力温存と手番

終盤での戦いにおいて、相手からの厳しい攻撃にどう対応するか。持ち駒を使って、しっかり受けたり、弾き返したりするか。あるいは、駒を節約して、玉の早逃げで対応するか。その選択を誤ると、形勢が決定的に悪くなる。そんな対局が最近続きました。たとえば...
1級への技法

将棋ウォーズのスプリントで対局してみた、其の三

最近、『将棋ウォーズ』ではスプリントモードの対局を増やしています。棋譜解析をしてみて、気づいた点をまた挙げてみたいと思います。まず、スタート局面について。形勢互角のスタート局面であるはずが、評価値で700点から1,000点ほどの差がある対局...
初段への技法

縛る

将棋の寄せの段階で、最近、心がけているのは「縛る」です。縛るとは、玉の上部脱出を阻むように、銀や金、あるいは桂馬を予め配置することを指すと思います。玉が上部に逃げ出されてしまっては、駒がいくらあっても足りない。そんな事態になる前に、駒を1つ...
二段への技法

噛みつき

自分の中で、最近定着してきた将棋用語は「噛みつき」です。「楔を打ち込む」や「拠点ができる」「敵陣突破」といった概念とは、またちがったものだと分かるようになってきました。相手玉に迫っている。相手玉の周りに、こちらの竜や馬、金銀やと金、あるいは...
初段への技法

せめて手番は渡さない

飛車の前に、相手から香車を打たれました。もちろん、その香車は紐づけられています。あいにく持ち駒がなく、また、飛車の後ろに銀がいます。飛車を逃げれば、代わりに銀を香車で取られます。飛車の方が銀より価値が高く、その銀は取られても大きな損害になら...
初段への技法

役目を終えた駒

将棋の終盤について最近学んだことは、役目を終えた駒があるということ、それを後生大事にしないことです。たとえば、相手陣に切り込んでいった馬が、相手の金銀とぶつかる。馬は、強力な戦力だから、逃げたくもなる。けれど、そこで馬を逃げてはいけない。馬...
1級への技法

日本将棋連盟書籍編集部『プロの実戦に学ぶ逆転の勝負術』

2025年7月に読んでいる将棋の本は、日本将棋連盟書籍編集部『プロの実戦に学ぶ逆転の勝負術』(マイナビ出版、2021年)です。先月、『将棋ウォーズ』のスプリントで、終盤戦をたくさん対局しました。互角の終盤を迎えるという経験がそもそも少ない私...