中盤

中盤

動いてもらうチケット

相手の駒の前に、歩を突く。相手の駒が、その歩を取れば、元いた場所から進む。取りたくない、取れないと思って、避ければ、やはり元いた場所からずれる。取られてもかまわないと、取られてしまえば、こちらの駒台に移動する。歩によって、相手に問いかける。...
中盤

五段と遭遇した

『将棋ウォーズ』の対戦で、五段の方と対局しました。私は1級です。対局が分かった時、「えぇ! なんでやねん」と思わず口ずさんでしまい、続けて「そりゃ、こっちやわ、なんで1級やねん」と相手の方のつっこみも想像して、心の中でクスッと笑って緊張は取...
中盤

中原誠『自然流 会心の一局』

2025年9月に読了した将棋本は、中原誠『自然流 会心の一局』(日本将棋連盟、1998年)です。ここのところ名局集・勝局集を読みたい思いがあって、手に入れた一冊です。中原永世十段の自戦記8局が収録されています。中原先生と言えば、自然流。無理...
1級への技法

開戦前に、自玉をせめて戦場から遠くへ

もうすぐ開戦だという時に、最近きちんとチェックしているのは、自玉が戦場になりそうな場所から遠いかどうかです。将棋で攻めのチャンスは、そうそうあるものではありません。今すぐにでも仕掛けたい。そして一度攻め立てたら、ずっと攻め続けたい。開戦前に...
1級への技法

4段目の歩

最近の将棋の攻めで心掛けていることは、4段目に歩を打ち込むことです。ここに攻めの楔を埋め込めれば、相手の金銀を剥がしていったり、と金を作ったりすることができるからです。将棋の勝ち方の王道の1つと言えると思います。ただ、これがもちろん難しい。...
1級への技法

符号で読めるようになってきた

将棋の本を最近読んでいて、ふと気がついたのは、符号で読み進めることを苦にしなくなったことです。頭の中の将棋盤で、駒を進めて、進行した局面を把握できる。将棋をやり始めて、約3年。ずいぶんと遅い方かもしれません。初級者の頃は、符号が多い将棋本は...
1級への技法

負けにくいと勝ちやすい

最近、区別がつきそうで曖昧な事柄として、将棋の「負けにくい」と「勝ちやすい」を考えています。同じようでいて、少し異なる。単純化して考えれば、「負けにくい」=互角かやや優勢、「勝ちやすい」=はっきり優勢、でしょうか。「負けにくい」の上位の状態...
2級への技法

桂馬は取られるまで2手かかる

私が居飛車で戦う際、飛車と右銀と右桂馬が主な戦力です。桂馬が4五にぽんっと跳ねて、相手陣をかき乱し、銀が突き進んでゆく仕掛けをよく狙います。通常、桂馬は、すぐに取られてしまうマスに跳ねたりはしません。跳んで着地した所の前に、相手の歩や銀が進...
1級への技法

斎藤明日斗『現代相掛かりの切り札 明日斗流ひねり飛車戦法』

2025年7月に読んでいる棋書は、斎藤明日斗『現代相掛かりの切り札 明日斗流ひねり飛車戦法』(マイナビ出版、2023年)です。本書を手に取った理由は、居飛車の戦法のレパートリィが少ないので、それを増やしたいと思ったのが1つ。もう1つは、相手...
3級への技法

駒は紐付けておけ

竜や馬は、機動力が高いから逃げられるので大丈夫と高を括っていたら、ひょんな事から素抜かれる対局が続きました。その竜や馬は、歩にさえ紐づけられていなかったからです。局面が少し動き出した途端、その不安定さを突かれてしまいました。これからまだまだ...