2級への技法

香車は自分から走るな

私自身が端攻めが苦手だというのもありますが、香車は対局の最後までずっと初期位置にいてくれた方がよいな、と最近思います。プロ同士の対局を見ても、香車4枚がまったく動いていない、取られてもいない、ということは、ままあるように見受けられます。香車...
2級への技法

歩と金銀をずらしておけ

竜や馬を作れて、さあこれから終盤戦になるという時、まだまだ決着まで時間がかかりそうだという場合と、このまま押し込んでゆけば勝てそうだという場合の2つに分かれます。相手の美濃囲いがしっかり残っていたり、穴熊に籠られていたりすれば、相当な手数と...
記録

2025年4月の棋力:2級

将棋のアマ初段になることを目指して勉強しています。『将棋ウォーズ』10分の級位を、現在の棋力・級位として記録しています。2025年4月は2級です。先月の振り返り先月は仕事が忙しくなり、ゆっくり落ち着いて、将棋を指すことができませんでした。移...
3級への技法

玉が上にふらふらと泳ぐ

自玉が上部に抜け出ていって、助かったことはあったろうか、と思い返してみると、私にはほとんどありません。自玉は、上部へ抜け出なければならないほど追い込まれており、相手の持ち駒は豊富。銀や桂馬の打ち付けで再び上部から押し返され、あるいは、後ろか...
1級への技法

柵木幹太『現代相居飛車の構造』

2025年3月に読了した将棋の本は、柵木幹太『現代相居飛車の構造』(マイナビ出版、2024年)です。本書は、現代の相居飛車戦に登場する重要テーマ4つ取り上げています。それは「4五桂跳ね」「2四歩合わせ」「8七金型」「パス合戦」です。私は最近...
2級への技法

一路の遠さ

最近、互いに攻め合いながらの終盤戦が増えてきました。従来は中盤までに大きく崩れてしまう将棋が多かったのですが、中盤まで大きく引き離されず、終盤まで来れる対局が増えてきたのはうれしいことです。ただ、終盤の戦いにおいて、どうしても競り負けてしま...
3級への技法

詰めろ、必至、逆王手

将棋には「詰めろ」という用語がありますが、私は「必至」との違いがよく分からなくなってきたので調べてみました。「詰めろ」は、まだ詰みを回避できるけれど、相手が何か受けてくれなければ、詰みがあるという局面だそうです。玉が逃げたり、守備駒を足した...
2級への技法

堅さとバランスと戦いの類型

私は居飛車で戦いますが、振り飛車戦で、先に竜を作っても、あまり勝てた記憶がありません。また、相居飛車戦を含めて、お互いに競り合って、一手勝ちを収めたという対局がほとんど無い感覚です。自陣にまったく危なげなく勝つか、あるいは、一方的に攻めつぶ...
3級への技法

5筋の歩を突け

最近の対局で、とても不自由だなと感じたのは、5筋の歩を突いておかなかったことです。角交換になるかもしれないと、5七の歩は初期配置そのまま。腰掛け銀の形もとっておきました。じりじりとしたポジション争いになりましたが、こちらの角がどうにも使えて...
3級への技法

開戦したら、後には引けない

将棋で、駒がぶつかり合って、開戦となったら、もうそこから局面が穏やかに推移するということは、あまりありません。まして銀や角が交換になると、いつどこに打ち込まれるか、緊張感のある戦いを強いられます。駒がぶつかる前に、自陣をしっかり整備しておく...