将棋アプリ毎に棋風を変える

13級への技法

私が将棋の超初心者だった頃、将棋アプリ毎に戦い方を変えていました。

将棋アプリは、最大で6つくらいインストールしていましたが、最終的には3つに落ちつきました。居飛車か振り飛車かはさすがに固定して戦いましたが、アプリAでは果敢に攻めてゆく、アプリBでは角を中心に使ってゆく、アプリCではトリッキーな手を試してみる、といった具合です。

将棋の初段を目指すには、戦法を1つにしぼった方がよいと聞きますが、どれが良いのかすら分からず決めかねて、色々と試していました。将棋アプリ『ぴよ将棋』の影響もあるかもしれません。対戦COMのレベル毎に性格があるのかなと思って、それならば私も複数の棋風を持ってみようと思ったのです。将棋アプリごとに戦い方が異なるので、なにかを発見したり反省したりするにしても、やはり様々です。成長は遅くなったかもしれませんが、幅広く学べたかなと思います。特に、あえてトリッキーな戦い方をするアプリでは、基本的には負けまくるのですが、予想外の面白い手が見つかったりして意外に勉強になりました。戦法を1つに絞りませんでしたが、それはそれで良かったと記憶しています。

そして、3つの戦い方が、最終的には1つの棋風に溶け合ってきました。

私の場合、その溶け合った結果が、なんと守りの棋風です。戦い方を変えてみたつもりが、相手からの攻撃をどう受けるか凌ぐかにテーマが移っていってしまいました。初期の頃は、序盤での角交換を拒絶してガチガチに守っていたのも大きいです。そういう意味では、3つの棋風が溶け合ったというより、もともとの自分の性格が棋風として現れてきたと言えるかもしれません。たしかに私の性格は、どちらかと言うと、おとなしい、慎重、受け身と言われることが多いです。

その後しばらくは、自分の受け将棋の棋風を受け入れ、磨いてゆくようにしました。自分には積極的に攻めてゆくのが合っていないと納得したからです。けれど、ここ数カ月は、カウンター狙いや防御一辺倒では限界があると身に染みて、攻めの手筋を中心に勉強しています。

戦い方が固定されると、それはそれで強くなると思いますが、慣れない局面では上手く指せないといったことに陥るかもしれません。時々、大胆に棋風や攻め方を変えてみるのもよいかなと、最近再び思っています。

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