綾瀬研『終盤力を鍛える3・5・7手 ランダム詰将棋』

3級への技法

2024年8月に読んでいる将棋の本は、綾瀬研『終盤力を鍛える3・5・7手 ランダム詰将棋』(マイナビ出版、2022年)です。

綾瀬研究会に属する5人の詰将棋作家(馬屋原剛、久保紀貴、太刀岡甫、藤原俊雅、岸本裕真)による、詰将棋問題集です。各作家40問、計200問を収録しています。

町道場で難しい詰将棋の問題を提示され、それらを解いているうちに、最近、これぞ詰将棋らしいという詰将棋を好きになってきました。昔は、詰将棋はどちらかと言うとパズル的過ぎて好きではなかったのですが。それで手にとった一冊です。

今の私にとっては、9手以上は難しく、7手以下がちょうどよいかなと思っています。手数が示されていると、それはそれでヒントになるので、ランダム(手数は非表示)のものを選びました。

まだまだ読み途中ですが、本書の問題は、とてつもなく難しいというほどではなく、ああでもない、こうでもないと考え、少しひねった妙手を発見できれば解けるといった印象です。私のような級位者でも、悩みつつ、楽しみつつ、駒の使い方、玉の追い込み方について知見を得られるレベルではないかなという感想です。ただ、一見してこの駒の配置と持ち駒では詰まないのではないかと思える問題もあり(もちろん詰将棋なので必ず詰む)、考えた作家さんに驚くとともに、将棋の終盤の恐さも改めて感じました。

詰将棋は、分からなければ、すぐに答えを見てしまう、その代わり、何度も繰り返して頭に染み込ませる、という勉強も将棋の上達方法のひとつだと聞いたことがあります。本書はそれとはちがう方向性だと思いますので、じっくりじっくり楽しみながら解いています。問題を数分考えて解けなった場合には、頭の中にインプット。移動して歩いているとき、お風呂に入りつつ等、考えるようにしています。ちょうど良い暇つぶしで、頭の中で盤面を進める訓練にもなるかなと思っています。

タイトルとURLをコピーしました