2023年7月に読んでいる将棋本は、飯野健二『3・5・7手実戦型詰将棋』(池田書店、2006年)です。
サブタイトルには「基本手筋をマスターし、級から段へ」とあります。
終盤力の強化のために読み始めました。
町の本屋で買え
飯野健二『3・5・7手実戦型詰将棋』は、実は、私にとって初めて購入した詰め将棋の本です。
詰め将棋の本は、図書館で数冊さらっと斜め読みした程度。なんとなくパズルのようだと、それからは敬遠してきてしまいました。
アプリでは3手詰め、5手詰めを1日数問だけ取り組んできましたが、半分は義務感からです。どちらかと言うと、次の一手というタイプの本の方が好みでした。
最近は、なんとか敵陣突破する機会は増えたものの、どうしても詰め切れない。まだまだ相手玉が固い、どう詰めたらよいか分からない、読みに時間がかかってタイム切れ負け、といったケースもあり、いよいよ寄せの力が欲しいと切に思うようになりました。
ネットの本屋さんには申し訳ありませんが、初めての詰め将棋本は、町の本屋さんで購入するのがオススメです。
詰め将棋本は、町の本屋さんでも2冊3冊は置いてあります。種類が少ないようですが、ベストセラーが並んでいることが多い。手に取って、眺めて、これが良さそう、という本を買うのがよい。
私も最初は、ネットの本屋さんで探しましたが、種類が多すぎてどれが良いのかなと悩みました。あと、初心者・初級者にとっては難しい詰め将棋本も、時に売れ行き上位にランクインしているようで、間違って買ってしまいそうになりました。
詰め将棋の初心者にとっては、こんなの簡単だよというくらいの問題の方がよいと聞きます。それらを楽しみながら続けることが大切だそうです。
さて、飯野健二『3・5・7手実戦型詰将棋』は、図書館でも見かけ、イエローの表紙が印象的で記憶にありました。
3手詰めだけの本もありますが、こちらは基本の3手詰めから、ちょっと難しくなる7手詰めまで、1冊に収まっているのが、私にとって買いの決め手。
本屋で改めて手に取ってみると、簡単だけど、意外に楽しい、難しいのもある、でも解ける、分からないのもある、と詰め将棋の醍醐味があり、初心者の私にとってはぴったり。
7手詰めは以前から解けませんが、こちらの本でも最初の問題から分からない。まずは3手詰め、5手詰めから修行を始めています。
アプリではなく、本で
詰め将棋の本を読むようになって、将棋アプリとは違うのだと気づきました。
駒を動かせない。
愕然。
自分の頭の中だけで、駒を動かし、詰めてゆかなければなりません。
ネット将棋がメインの私にとっては、最初、困惑するばかり。
でも、しばらく解くうちに、これが役に立つのだと分かりました。
そう、実戦に近いのです。
対戦中には、駒を動かして、局面を判断して、また駒を動かして、やり直して、ということは絶対にできません。自分の頭の中で、3手先5手先7手先、あるいはもっと先へ読み進めなければなりません。
それと同じ過程を、詰め将棋を本で解くということは行うのです。
なるほど。
詰め将棋を解くのが、良い将棋の勉強法だ、と言われるのが分かりました。
終盤における詰め・寄せのパターンが身につくというだけでなく、読み進める力も同時に養うのです。
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