本間博『妙手に俗手、駒余り、持駒制限もあり! 実戦詰め筋事典 レベルアップ編』

1級への技法

2024年8月に取り組んでいる詰将棋の本は、本間博『妙手に俗手、駒余り、持駒制限もあり! 実戦詰め筋事典 レベルアップ編』(マイナビ出版、2020年)です。

先月から棋書は、定跡書や戦法書よりも、詰将棋系を読むことを増やしています。パズル的な詰将棋を解くのも、これはこれで面白いなと思うようになったからです。それと同時に、攻撃力の無さ、寄せの力の無さも実感していて、実戦的な詰将棋本も解くようにしています。そんな思いの中、見つけたのが本書です。

本書には、第一弾(基礎編)もあるのですが、そちらは現時点では売切れまたは絶版のようで、致し方なくレベルアップ編を手に入れました。私にはちょっと難しい問題だというのも正直な感想ですが、タイトル通りの詰将棋問題だと思います。本当に実戦的なのです。

これまで数冊、実戦形式とうたっている詰将棋本を手に取りましたが、どうしても詰将棋としての面白さや捻りを求めてしまうと、パズル的な要素が濃くなってしまいます。たとえば、と金が、そんなところに居るわけはないだろうの所で守っていたります。

けれど本書は、とにかく「この形、実際にありそう」が盛りだくさんです。美濃囲いなら、ちょっと崩されかけた形とか、逆にさらに金が一枚加わった強固な形とか、です。俗に王手王手で迫れる問題もあれば、一ひねりしないと相手玉に逃げられてしまう問題もあります。十数手詰めも少なくないですが、工夫する手順は1つか2つで、残りは単に実践的に迫るだけだったりします。

終盤力の不足している私にとっては、第一弾も出回っていれば、ぜひ手に取りたいと思いました。

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