どうしたら速い攻めができるか

2級への技法

最近、速い攻めとは何か、について考えています。

こちらが先に竜を作って優勢や勝勢だと思っていたのに、相手の方も寄せてきて負けてしまった対局が続いたからです。

理由の一つ目は、攻めっ気の差だと思います。私は元々、受けてしまう傾向が強いです。相手がこちらの金銀を剥がしにきた際に、すぐに金銀を逃げたり、駒を足したりしてしまう傾向が強いです。それに乗じて相手がさらに攻めに厚みを持たせてくれば、さらにまた受けの手を指さざるを得なくなる。そうこうするうち、駒が取られて取り返してを繰り返し、やがて玉周りがどんどん薄くなる。元を辿れば、最初の最初に受けたその一手がまずい。受けずに攻めていれば、立場が逆だったかもしれません。相手が攻めの手を見せてきた時に「もういいや、放っておこう。1回は受けが効くし、先に攻め倒すぜ」の気概が無いと言えるかもしれません。

理由の二つ目は、玉周りの固さの差が、寄せの速さの差に結びついているのだろうなと思います。私の採用している囲いは、すごく固いかと言われると、そうでもない。これは前からずっと感じていることです。受けの傾向が強い割に(あるいはそのせいで)、わりとバランス型に構えてしまいます。対振り飛車では、舟囲いや金無双が多いですが、意外と脆い面があるなと感じています。相手の方は、美濃囲いや高美濃が多く、比較すれば相手の方が崩すのに手数がかかる。対居飛車では、矢倉に組むことが多いですが、相手の角筋を警戒して、入城していないことがほとんどで、それがやはり後々祟る。

理由の三つ目は、相手の方は、とにかく桂馬と歩の使い方が巧みだと感じます。相手の金銀をはがすのに、こちらも金銀を使っては、守りが再生してしまいます。どこかで、金駒以外で、相手陣を崩さなければなりません。その際に、合駒の効かない桂馬と、やはり歩は、絶大な力を発揮します。この二つと竜や馬を組み合わせて、どう寄せるか。その力が私に不足しているのかもしれません。私も、と金を使う大事さは知っていますが、それを作って活用する前に、こちらが寄せられてしまう。桂馬で拠点を作って、繰り返し相手陣を削ることも試みますが、なにかが違うようです。その駒使いの巧さの差が、寄せの速さの差となっているように思います。

他にもまだまだ理由はありそうで、引き続き考えてみたいと思います。

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