将棋ウォーズで対局した後、棋譜解析をして振り返っていますが、その際に下記サイトを利用させていただくことがあります。
そこでは各自の戦績や傾向もまとめられているのですが、ふと見た項目が気になって調べてみると、驚愕の事実が分かりました。
そこでは「勝ち方」が、「詰ました」「相手の投了」「時間切れ勝ち」の3種類に分類されているのですが、
私の場合(3級): 詰みや投了30% / 時間切れ70%
初段~2級の方: 詰みや投了80~100% / 時間切れ0~20%
くらいでした。真逆と言っていい傾向です。
私は相手玉を寄せに行って勝つことがあまりできていない。単に相手の時間が切れて勝っているだけだと言えそうです。対して、私より上位の方々は、時間内に相手玉を寄せ切る力があるということ。攻撃力や終盤力の歴然とした差が明らかになりました。薄々感じてはいましたが、数値的にはこうも違うものなのかと、びっくりです。
ただ、私の時間切れ勝ちというのは、相手の攻撃から逃げて逃げて勝ちを拾ったというわけではなく、私の方が優勢や勝勢だったけれど、相手が長考して時間を費やしたという対局が多くを占めています。つまり私は、序盤や中盤でリードを取ったけれど、速い攻めはできなかった。じっくり攻めていって、時間切れ勝ちした。平たく言えば、私には持久戦が向いていると言えそうです。
私は元々、受け将棋の傾向が強かったです。ですが、その限界も感じて、自分からも攻めることに挑戦しています。受けているだけではダメだ、攻めないと負けてしまうという強迫感が多少あるとも言えます。最近では急戦を仕掛けることも増えていると思います。けれど、それが元々の性向もあって、向いていないのかもしれません。思い返せば、無理攻めや、つながらない攻めとなって、自滅することはしばしばです。どちらが一手先に詰ませるかの局面で、勝てる自信はまったくありません。自虐的な言い方をすれば、大した攻撃力もないのに、いきり立って仕掛けるから、上手くゆくはずがない、ということです。
この結果を知って、なんだかほっとしたというのも本心です。そうか、自分の棋力や棋風に素直になって、戦えばいいんだ、その方が勝ちやすいんだ、と腑に落ちたからです。
私はじっくり戦うぞ。無理に攻めなくていい。仕掛ける時は成功の確信がある時だけ、本当にいざ勝負となった時だけでいい。心からそう思って対局にのぞんだら、自然と連敗傾向から抜け出すことができました。
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