対振り持久戦の意味

3級への技法

私は居飛車で戦いますが、最近、対振り飛車戦では、角を7七か6六の位置に上がって構えるように心がけています。いわゆる対振り持久戦の構えをするということです。

これまでは、角を上がる一手が無駄に思えて、中盤の入り口まで居角のままでした。どうせ角交換になったりするし、攻める筋が定まって来たら角を移動させればいいや。その一手分、相手より先に攻め立ててやるぞ。そう考えていたのです。

ただ、それだと、自玉が8筋へなかなか進めません。玉を深く囲うことが難しいのです。攻め筋が見つからないから、玉を固めるかと思っても、それ以上、囲いが進展しません。

それに、角であろうと馬であろうと、これは壁銀の形なのです。行き止まりを自分で作ったままにしているのです。将棋の悪形の1つです。中盤以降、本格的な戦いになってしまうと、もう角を移動させている暇などありません。角が文字通り邪魔駒と化してしまいます。銀とちがって頭への攻撃にも弱い。

居飛車は、居角を解消しないと、振り飛車の美濃囲いよりも堅い囲いにはできないのです。堅さで負けているならば、もし攻め合いになれば、勝つことは難しいでしょう。

なんとなく、そんな事が気になるようになって、角を序盤早々に移動させ、対振り持久戦の構えを採るようになりました。他の原因もあるだろうと思いつつ、対抗型で勝ちやすくなった気がしています。きちんと計測していませんが、勝率で5%アップした感覚です。

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