自分の将棋の課題は何だろうかと探っていましたが、今の私にとっては、自玉の危険度への甘さがある、と分かりました。あるいは、形勢判断の不正確さ、終盤の読みの浅さ、とも言えます。
互いに攻め合って、駒を切り取り合うような戦いでは、相手の囲いをどう崩すか以上に、自陣の堅牢度は大丈夫かについての配慮が必要です。このまま攻め合えば、負ける可能性が高いならば、攻めに手をかける意味はない。受けに手をかけ、一度立て直しを図らなければ、絶対に勝利はない。
それなのに私は、相手が囲いの急所を攻め立てようとしているのに、それに対する警戒感が無く、対策も取っていない。攻める前にたった一手、自陣に手を入れていれば、かなりの延命になるのに、それを怠っていたりします。
そもそも、形勢判断が間違っていることもしばしばです。私としてはやや劣勢くらいの形勢判断ですが、将棋AIはもはや敗勢だと示している。評価値で言うと、マイナス700点ほどが自己評価。AIによれば2000点以上のマイナスと、かなりのズレがある。
相手の方をなめているわけではありませんが、まだ自玉に詰めは無い。囲いも二手三手なら大丈夫。そういう不正確な読みがある。もはや過信や自棄っぱちと言えるレベルかもしれません。詰将棋の練習量が足りず、自玉周りの不安定さに気づけていないのかもしれません。
もはや受けていても埒が明かない、負けるだけならば、攻めの手に活路を見出すのもありだと思います。ただ、それ以前であれば、自陣に手を入れることこそが、勝利へ近づく第一歩ということもあるはずです。勢いだけの切り合いには決して踏み込んではいけない。小さな綻びや傷のうちに、修復に手をかけること。序盤では細心の注意を払って自陣を観察し、手を入れていたはず。その視点をもって厳しく中盤以降の自陣を見ること。形勢がこれ以上、引き離されないよう、ただちに手を打つこと。
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