取れる歩は取っておく

13級への技法

相手の歩は、取れるうち取っておく。まずそれから考えてみなさい、と町道場で習いました。

たとえば、お互いの歩と歩がぶつかって、まだ取らなくても大丈夫だろうと軽く見過ぎると、相手の攻めを1手許したことになる。その歩がさらに1マス2マスと進み、6段目や7段目に進むと、鋭利な小刀となって向かってくる。

こちらの金銀に、相手が歩をぶつけてくる。こちらの金銀をいったん引いて、おさめることもできるが、相手の歩は必ず楔となって残る。その歩を拠点にして相手が持ち駒を打ってくれば、より厳しい攻めにつながる。

大事なのは、取らないという方向で局面を考えること自体が、消極的でよくない、ということだと思います。そんな考え方では、将棋がずっと守勢になってしまう、相手の攻めを受け続けることにつながってしまうということだと思います。

だから基本的には、相手の歩は取る方向でまずは考えてみる。

相手の歩を取ったばかりに、銀ばさみ、ふんどしの桂、王手飛車など、罠が待ち構えている場合もある。そういうときだけは取らない。

そうでなければ、相手の歩を取った後、どのような局面が開けてくるか、自分の攻めにつなげられないか、そういった方向をより深く読むことが大事なのだと思います。

【関連】

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