2024年2月に読んでいる将棋本は、神崎健二『格言・用語で覚える 居飛車の基本手筋』(マイナビ出版、2016年)です。
攻めの技術をアップさせたいと、最近は、戦法書や手筋本を中心に読んでいます。私には、基本と名のつくところからで良いと思って読みますが、本書は、意外と難しいというか、級でも上の人向けではないかという気がします。本書で言う「基本」とは、簡単でやさしい手筋という意味合いではなく、居飛車党ならぜひ覚えておいて欲しい王道の技といった意味合いです。ちょっとした手筋から、唸ってしまうような大技が詰まっていて、縦横無尽に使いこなせたら相当強くなれそうです。たとえば、棒銀で銀交換に成功した後でどう仕掛けるか、相手が石田流に構えてきた時にどう攻略してゆくか等です。
本書は、一つの題目(格言・用語)で、見開き2ページの構成となっていて、読みやすいです。各タイトルが印象的なので、この局面の時にはこの手があるなと思い浮かびやすいと思います。いわゆる次の一手本、ひと目本ですと、多くの場合、問題としか書いておらず、そういえば覚えにくいかもしれません。