単騎の攻め駒が餌食になる

8級への技法

将棋の序盤でしばしば、やらなければ良かったと思う手は、相手の歩をかっぱらいに行くことです。

相手が隙を見せたぞと、銀や飛車、角が、単騎で前線に飛び出していき、歩を一枚取れたものの、その後、無事に帰還できず、召し取られる。もし別の駒を助けに出したならば、陣形が乱れて、さらなる危険を招く。

もちろん歩一枚も、将棋において馬鹿にはできませんが、序盤での囲いの組み上げや、自分で考えていた攻め筋に比べれば、大したことはないでしょう。歩一枚のためにかけた手数は、おそらく三手から五手。それだけあれば、どれだけ本来やるべき手を進めることができたでしょうか。

歩一枚を取るのが、将棋の目的ではありません。相手玉を詰ますのが最終目標です。そのために、歩一枚奪うことが効果的ならば取りに行く。けれど、歩一枚でそこまで致命的にもならないだろうというのが、アマチュア同士の戦い。

ならば初めから、飛角銀桂を連動させた攻めの姿勢を見せる。その目標は、相手の歩一枚ではなく、相手玉。無駄なく、まっすぐ、相手陣に向かう。その構想が自分の中できちんと見えていないと、歩一枚を奪うことに目が行ってしまう。

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