弱いと、終盤が上手くなれない

2級への技法

最近の対局では、良い勝負だと思っていたが、勝利をつかみ取れない対戦が続いています。

どうしてこうも終盤に弱いというか、勝ちきれないのだろうかと考えてみたところ、私にはそもそも優勢で終盤を迎えた経験、あるいは、攻め合って勝利をもぎとった経験が少ないのだと思い至りました。相手の囲いを削って相手玉を追い詰めてゆくという過程、つまり勝ちの体験が少ない。負けの経験が10だとすれば、勝ちの経験は2くらいしかありません。棋譜分析でも、序中盤での反省点を振り返ることが多いです。

将棋は終盤のゲームと言われることがありますので、序中盤の力だけでは、勝ちきれないと思います。これでは勝利数が伸びないのも当然かもしれません。けれど、そもそも大した棋力ではないので、ここからが勝負という終盤を迎えることは少ないです。これでは終盤力がなかなか伸びてゆきません。極端に言えば、将棋が弱いと、大事な終盤の経験を積めず、永遠に弱いままということです。

初級者は詰将棋で学べというのは、そういう観点も考慮した教えなのかもしれません。いざ終盤や寄せを迎えた際に、その経験をあらかじめ積んでおくのです。けれど、詰将棋の多くは、特殊な局面や条件が課されています。実戦的に、囲い崩し、寄せ、詰めを学ぶ手段はないものでしょうか。

駒落ちの下手を持つというのは、有効かもしれません。圧倒的な戦力差があるので、優勢で中終盤をむかえたに等しいです。それできっちり勝利できる力がつくまで、まずは訓練しておく。

自分の負け対局もいくらか参考になるかもしれません。相手がこちらをどう寄せてくるかを、逆の視点で見てみるのです。それならば、私には多数の経験があるはずなのですが、実際には身についていないので反省です。なかなか、攻めの視点と受けの視点を入れ替えて見るのは難しいですね。

攻め合いながらも勝利したアマ高段者の対局が、あるいは一番参考になるかもしれません。プロ棋士までの高度さがなくても、目指すべき理想の戦いです。

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