佐藤康光『佐藤康光の実戦で使える囲いの急所』

3級への技法

2024年10月に読んでいる将棋本は、佐藤康光『佐藤康光の実戦で使える囲いの急所』(NHK出版、2012年)です。

今の自分の課題は、足りなさすぎる終盤力をどう身につけるか、です。もし優勢で終盤をむかえたとしても、勝てる自信がないような力量です。詰将棋の問題を毎日解いていますが、それ以前の囲いの崩し、終盤の入り口について学びたいと思い、本書を手に取りました。

NHKの将棋講座を基にした棋書は、級位者でも分かりやすい良書が多いと思っていますが、本書もそのような印象です。逆に言うと、有段者にとっては物足りないでしょう。

出版年が少し古いので最近登場した囲いには対応していませんが、それでも、多くの囲い崩しを取り扱っています。まさに急所はここという分かりやすい解説。コンパクトに詰め込まれた一冊だと思います。

私のような級位者にとっては、典型的な崩し方をまず学ぶのが大事。応用はまだ先でいい。序盤で囲いの基本を身につけたように、終盤での囲い崩しの基本をまず勉強する。本書の内容で十分以上に満足です。

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