寄せの飛車は、1段目か、2段目か

5級への技法

相手玉を寄せてゆく際に、もし飛車を打ち込めるとしたら、1段目か、2段目か、どちらが良いでしょうか。

1段目ですと、相手の桂香を拾うチャンスがある。けれど、底歩を打たれると、飛車の横効きが止まる。

2段目は、相手玉が位置している時が多く、飛車の横効きが直接当たる。王手をかけつつ、飛車を打ち込めたりもする。

もちろん局面によりますが、私は毎回、悩みます。

悩むということは、一目でどちらがよいか、見えていないということ。きとんと読まないと分からないほど、経験が少ないということ。そんな私は、なんと、1段目でもなく2段目でもなく、3段目に飛車を置いたままにしたこともあります。どうにも使いずらいな、寄せづらいな、相手の桂馬の効きが邪魔だなと思いつつ、対局後に棋譜解析をしてみると、AIはとにかく飛車を1段目や2段目に入れろと示していました。一般的な囲いであれば、当然そうなりますよね。

理想的には、1段目でも2段目でも、どちらでも寄せられる筋を身につけておくこと。駒の配置と、持ち駒を考慮して、どちらの段が有効か、きちんと判断できること。飛車か竜かは大きな違いなので、それも計算に入れること。敢えて最初は別の段で飛車を打ち付け、相手のミスリードを誘う手も視野に入れること。まず飛車を打ち付けるのではなく、より大きな得になるよう、事前に一手二手かけることも読んでみること。

私の終盤力はまだまだ。終盤の主役、飛車についても、何も分かっていません。もっともっと習熟してゆかねばと感じています。

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