あえて持久戦に持ち込むには

2級への技法

私は、どうやら急戦よりも持久戦が向いているらしいという傾向を数カ月前に発見しました。最近、自分でもその事に納得しつつ将棋を指しています。

そこで今考えているのは、どうしたら、あえて持久戦に持ち込めるかです。

私が持久戦を望んでも、相手がそれに応じてくれるとは限りません。こちらが堅い囲いを目指した所で、相手も対抗して堅く囲ってくるかと言うと、そうでもない。むしろ急戦を仕掛けてきて、半端な陣形を攻め潰してやる、といった対戦相手の方も少なくないように思います。端歩を突いて持久戦に備えておこうという手も、端なんかにお構いなく攻めてやるぜという相手には、無駄な一手となってしまいます。

今のところ、持久戦に持ち込むのに、意外と効果的なのは、逆説的ですが、銀をさっさと6段目に出してゆくことです。場合によっては左右の銀をそうします。相手から見ると、急戦調に見えると思います。

そのまま銀が5段目、4段目と進み出ては、相手も困ったことになる。なので、相手は歩を突いて、こちらの銀を牽制してきます。歩越し銀には歩で対抗というわけです。

歩を突かれると、元々、攻め出る気のなかった私の銀は、すっと引き下がります。

そして、相手の歩が進み出ると、その歩が邪魔で、相手の銀や桂馬は前に進みにくくなる。相手の銀が進み出たそうな筋、桂馬が次に跳ねて来るマス、それらを相手の歩で埋めてほしかったのです。それを計算して、私の銀は前に出ます。

私の銀は、行ったり来たりしているので、手損していると言えばしているのですが、長期戦に持ち込めれば、手損も薄れます。手損しても、私にとっては勝率が上がるので、戦略的には良いという判断です。

気をつけないといけないのは、相手の歩が、邪魔な位置に伸びた、から、要所に刺さっている、に変わらないかどうかです。消極的過ぎて、攻めを呼び込むのに等しくなってしまっては、いけません。そのあたりの塩梅はまだまだ難しいです。

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