中盤

1級への技法

取れる駒をすぐに取らない

最近、関心した相手方の手は、取れる駒をすぐに取らない、ということでした。こちらの銀が、銀ばさみにあってしまい、あとは歩を進めれば召し捕られるだけ。ところが相手の方は、こちらの銀を取ってこなかったのです。この瞬間を逃すまいぞと、私は銀をタダで...
3級への技法

桐山清澄 『アマの将棋ここが悪い! (2) 中・終盤の秘手』

2025年1月に読了した将棋の本は、桐山清澄 『アマの将棋ここが悪い! 2 中・終盤の秘手』(創元社、1999年)です。桐山先生の同シリーズ(1)序・中盤の急所を読み終えていたので、続きの本書を手に取りました。問題レベルとしては、同じく3級...
1級への技法

自分の主張だけ押し通すことはできない

将棋を指す上で最近気をつけていることは、自分の主張だけ押し通すことはできない、ということです。自分だけ攻めの準備をどんどん進めて、先に仕掛けてゆく。先手先手で攻めているので成功しそうですが、これがなぜか上手くゆかないことが多い、と気づきまし...
2級への技法

飛車を振ってみた、其の四

私は基本的に居飛車で戦います。最近、後手番の時には、二手目(後手番にとっての第一手)を3四歩として角道を開けることも少なくありません。その流れ上、3三に角が上がります。その後で、雁木に組めなくはないのですが、私は雁木に少し苦手意識があります...
2級への技法

攻め駒は前へ

将棋の格言に「駒は前へ」あるいは「駒は引くな」があると思います。私は、性格がどちらかと言えば大人しめで、そのためか将棋の棋風も、受ける傾向が強かったり、じっくり陣形を整えてから攻める傾向があったりします。せっかく5段目に進出した銀も、ちょっ...
8級への技法

桂馬と壁外

最近の対局で、相手に敵陣突破され、こちらの囲いを崩しに迫られました。守りを固めようと、持ち駒の中から桂馬を使いましたが、これがとんと役立ちませんでした。桂馬の守りは、自陣内に入って来ようとする敵の駒には働きますが、一度侵入してきた駒には無力...
2級への技法

玉頭をこじ開けろ

将棋の大きな戦い方として、最近、選択肢に入れているのは、相手の玉頭をこじ開けることです。飛車を成り込んで竜を作ったり、角の効きを活かしつつ相手陣を削っていったりすることが、将棋の王道の戦い方と思っています。ただ、当然、相手もそれには十分警戒...
2級への技法

自玉の危険度への甘さ

自分の将棋の課題は何だろうかと探っていましたが、今の私にとっては、自玉の危険度への甘さがある、と分かりました。あるいは、形勢判断の不正確さ、終盤の読みの浅さ、とも言えます。互いに攻め合って、駒を切り取り合うような戦いでは、相手の囲いをどう崩...
2級への技法

快勝譜が会心譜ではない

将棋を振り返るときに、ついつい自分が快勝した棋譜ばかりを見てしまいます。お気に入りに登録してある私の棋譜は、そういう対局がほとんどです。大技が決まったり、両取りが決まったりして、完勝した棋譜は、振り返っている時も気分がよいものです。けれど、...
2級への技法

中途半端な陣形に仕掛ける

最近の将棋で気にするようになったのは、相手の陣形が中途半端な時に仕掛ける、ということです。たとえば、相手が片美濃囲いから、高美濃や銀冠に組み替えようと一手指したその瞬間です。あるいは、相手が後々の攻めのために歩を突き捨てようとしたその時です...