2026年3月に読んでいる将棋の本は、及川拓馬『令和版 囲いの破り方』(マイナビ出版、2019年)です。
将棋ウォーズの10秒切れ負けモードで、序盤から攻め口に悩んで時間を使ってしまうことが多々あり、直観力・早指し力を鍛えたいと思い本書を手に取りました。
本書は、『全戦型対応! 囲いの破り方』(マイナビ出版、2014年)の改訂版かなと思っていましたが、私の認識ちがいでした。
『全戦型対応! 囲いの破り方』の方は、矢倉、美濃囲い、穴熊を中心とした囲い破り。
本書は、雁木、角換わり、相掛かり、右玉、横歩取り、6七金左型矢倉の囲い破りとなっています。たしかに、これらの囲いに最近当たることが多いので、ひとまず本書で私にとっては十分な学びとなっています。
シリーズ3作目『対抗形版 囲いの破り方』(マイナビ出版、2022年)もあるようなので、いずれ1作目も含めて読みたいと思います。
さて本書を読むと、どんな囲いでもツボを突いた攻めであれば、あっという間に瓦解することが分かります。特に歩だけを使った手筋には感嘆。最小の戦力・リスクで戦況を有利に導くことができます。
ただ、その手筋を成り立たせるためには、持ち駒に歩が1枚、場合によっては2枚必要。その歩をいかに入手するか。問題の設定上、すでに歩を持っていることになっていますが、実戦ではなかなかそうはいかない。これが本当の悩みだなと思います。将棋AIが、序盤では一歩の損失さえ過度に警戒しているのはこのためかと想像したりもします。
中終盤になれば、互いに持ち駒が増えます。強い相手にもたもたした手を指していては、スピード負けしてしまう。本書に掲載された手筋を知っているかどうかで、終盤の速度感も変わってくると思います。
