私の棋風はもともと、守りがちでした。最近、自分から攻める割合も増やしてみたのですが、周りから見ると、どうもまだまだのようです。町道場でも、受けに回ることが多い、もう少し攻めた方がよい、と指導を受けました。
将棋において、攻めの姿勢は何割くらいがよいものでしょうか。実際に打つ手では、相手の手に対して受けなければならない場合もあるので、あくまでも気持ち的なものです。
私の場合、攻め気が8割以上だと、無理攻め。大した戦果も得られず、逆に相手に駒を与えて失敗になることが多いです。
理想的には、攻め気は7割か6割の間なのだと思っています。その攻守のバランスが上手くとれているのが、上級者になるための必須の感覚なのかもしれません。あるいは、割合ではなく、攻めるべき時に攻め、受けるべき時に受ける、その切替えの巧さが必要なのかもしれません。
今の私は、自分では攻め気が7割を目標としています。ただ、実際には5割5分に近いのかもしれません。目指すべき棋風があるとしても、今の私には、それを実現させる技術が追い付いていないとも言えます。
あるいは、技術の話ではなく、やはり姿勢の話なのかもしれません。将棋は勝負なので、勇ましさや果敢さも大事なのだと思います。私には生来そういった気質が少し足りないのかもしれません。これだけ攻めに注力しようとしても、相手の攻撃を未然に防ぐこと、相手の主力攻撃を受け止めることに手がいきがちです。だから、対戦相手から見て、受けに回っているように見える。どんどん攻め立ててしまえば勝てそうな相手に見える。対局のうち、こちらから一度も戦いや仕掛けを起こせずにおわることも、4回に1回はある気がしています。
けれど、攻めてやるぞと意気込みすぎると、無理攻めにもなりがちなので、難しいところです。そういう心配の気持ちが、攻めの姿勢を弱くしているとも言えます。割合どうこうではなく、負けん気があるか、勝つという気概があるか、が問われているのかもしれません。少しくらい駒損しても、形勢が不利になろうとも攻めてやる。私のような性格の者には、それくらいの将棋でちょうどよいのかもしれません。
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