3級への技法

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バラすか悩む

将棋の町道場で指導対局しているときに、「ここはバラしておいた方がよかったね」と言われ、最初はなんのことかよく分かりませんでした。「バラす」という用語は、平たく言うと、にらみ合っている駒同士をどんどんぶつけ合って、取り合うことだと思います。結...
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仕掛けのパターンを持つ

最近、攻め将棋に励んでいますが、ほとんど上手くゆきません。どうして上手くゆかないかというと、自分なりに試しているからだ、と、ある時ふいに気づきました。級位者が考えた攻めなど、早々上手くゆかないし、戦果も大したことはないのです。定跡書や戦法書...
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さりげなく歩を突き捨てておく

自分から攻めていって、後からしばしば思うのは、この筋の歩を突き捨てておくべきだった、ということです。垂れ歩や、たたきの歩をしたいのに、二歩になってしまうのでできない。そこで攻めが途切れてしまったり、代わりに中駒・大駒を投入したりで、攻撃が大...
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良い手を狙わない

このところ、自分から攻め始めるということをテーマに将棋を指しています。鬼殺しのような大技とはゆきませんが、相手が気づかなかったり受け間違えたりすれば、龍を作れるかな、成駒を作れるかなの攻めを狙ってみます。けれど、そんな簡単にはゆきません。か...
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取ってもダメ、取らなくてもダメ

攻めている時に、相手にとってもっとも悩ましい手は、取ってもダメ、取らなくてもダメな一手だと思います。たとえば、歩を進め、相手の銀にぶつける。歩を取れなくはないが、とったら銀ばさみにあってしまう。けれど、相手の歩の進出も許したくはない。飛車の...
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詰めろの意識

最近、詰めろを見逃して、逆転負けをしてしまう将棋が続きました。感想戦をしていて「あっ、即詰みで、勝っていたじゃないか」と気づくのは、悔しいものです。中盤で本格的な戦いが始まり、駒のやり取りが行われます。そこが主戦場なので、譲れない、負けられ...
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退屈な序盤

私はどうも、序盤で将棋をダメにしてしまう傾向があるようです。負けた将棋のうち、中盤や終盤で悪くするより、序盤で早くも劣勢になる方が多いです。囲いでいくらか覚えがあるのは、矢倉と右玉の2つだけ。ですが、これでは上手く対応できない場合、あるいは...
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序盤での出遅れ

町道場で、序盤で出遅れないようにした方がよい、と指摘を受けました。たとえば、角道を開けるのが遅い。居飛車の場合、右銀の活用が遅い。相手の歩に位取りを許してしまう。桂馬が跳ねられるスペースを確保していない。相手の銀を5段目に進出させてしまう。...
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右玉と駒のさばき

最近、玉の囲いで「右玉」を覚えました。私は居飛車なのですが、飛車が使えていない、右桂馬が使えていない、と悩んでいました。初めから右玉を覚えようとしたわけではなく、桂馬をとりあえず跳ねる、銀で桂頭をカバーする、飛車を下段に構える、としていった...
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駒を足せ

終盤になり玉を寄せてゆく場面では、駒を足すことを考えた方がよい、と町道場で教わりました。たとえば、自玉が寄せられている局面で、こちらの守りの金銀に、相手が攻め駒をぶつけてくる。相手の攻め駒を取ることもできるが、たいてい、その駒は紐づけられて...