13級への技法

龍王の成り込みを甘く見るな

最近、棋譜解析していて最も驚いたことは、相手が飛車を成り込んで来て龍王を作ったところ、評価値がプラス4000点以上されていたことです。その直前まで、こちらが優勢で攻め立てていました。評価値で700点ほどです。相手の龍成りを防ぐか、攻め合うか...
2級への技法

リスクを天秤にかける

最近の対局では、ここが勝負の分かれ目かなと思うところが、以前よりも少し早くなりました。かつては中盤の後半で考え出すならば、最近は中盤の前半で考え出している気がしています。形勢に優劣がいくらかつき始めた時点で考え出すのか、その小さな差さえもま...
2級への技法

二枚替えの怖ろしさ

良い勝負だと思っていた将棋が、二枚替えによって形勢に差がつくことがある、と最近の対局で身に沁みました。相手が角や飛車を切って来て、こちらの駒を二枚を得る。大駒が手に入ったと素直に喜べるかと言うと、そうでもない。駒が二枚剥がされるということは...
2級への技法

十数手の詰み

実戦の中では、十数手の詰みは頻繁にあるものだ、と最近気づきました。少し前に棋譜解析に『水匠』を導入したところ、十数手の詰みが、一局の中でお互いに2回ほど発生していることが多々ありました。私の場合、対戦相手は2級前後の方が多いです。さすがに7...
1級への技法

長沼洋『「駒取り坊主」長沼の中・終盤で差をつける 力戦次の一手205』

2024年5月に読んでいる本は、長沼洋『「駒取り坊主」長沼の中・終盤で差をつける 力戦次の一手205』(マイナビ出版、2018年)です。本書は一年以上前から少しずつ読み進めています。実践からの出題で、かつ、「力戦」と称されているだけあって難...
2級への技法

高段者の戦いを見た

高段者同士の戦いを『81Dojo』で見みました。一般的に、高段者とは、将棋アマ四段以上を指すようです。私の知っている将棋とはまったく異なる様相で、とてもびっくりしました。YouTuberの将棋実況もいくつか見ていますが、『将棋ウォーズ』10...
2級への技法

金井恒太『ひと目の仕掛け 相居飛車編』

2024年5月に読んでいる本は、金井恒太『ひと目の仕掛け 相居飛車編』(マイナビ、2014年)です。私は居飛車で戦います。相居飛車だと、どうしても、先後同型になったり、膠着状態になって打つ手に困ることも少なくありません。そうすると、私は無理...
1級への技法

一手勝ちが理想

将棋というゲームは、一手勝ちが理想なのかもしれないと、最近時々思います。初期状態では、駒割も配置も同じ。つまり戦力がまったく同一。理論的には拮抗しているはずで、どちらかがポカをしなければ、良い勝負になるというのが道理のはず。なんのリスクも負...
2級への技法

利かし

最近、中盤の戦いで、まず歩を叩く筋がないか、場合によっては銀や桂馬を捨ててでも良い局面にできないか、と以前よりは多く考えるようになりました。相手も卒なく駒組みしてくれば、そうそう上手い攻め口はありません。本格的に攻めるためには飛車角銀桂を連...
2級への技法

本当の駒得

最近、本当の駒得は何だろうかと、ふと考えるようになりました。ぼろっとタダで駒を取られてしまうのは、明らかに駒損。あるいは、こちらの歩で、相手の小駒や中駒を取ることができれば、十分以上の駒得です。ただ、たとえば、相手の桂馬とこちらの銀が交換に...