実戦の中では、十数手の詰みは頻繁にあるものだ、と最近気づきました。
少し前に棋譜解析に『水匠』を導入したところ、十数手の詰みが、一局の中でお互いに2回ほど発生していることが多々ありました。私の場合、対戦相手は2級前後の方が多いです。さすがに7手詰め以下をお互いに見逃すことはほとんど無いのですが、それを超えてくるようだと、詰め方を誤ったり、あるいは、そもそも寄せに踏み込まなかったりして、詰みを逃していました。
私も対局中に、なんとなく詰みそうという気配を感じることはできます。ただ、その詰めろをかけてゆく中で、バラす過程が入ったり、大駒を切ったりすると、自信が持てず、詰めろに踏み込めないことが多いです。ところが、十数手の詰みというのは、そのバラす事や大駒を切る事も入ってくることが多いのです。
有段者の方が、詰めろがあるかどうかを常に意識しているな、どんな単純な王手でもそれがかかる事自体を嫌っているなとは、前々から思っていました。長手数の詰みが、実戦では十分に起こりうる事が身にしみているからなんだと納得しました。
詰めろへの意識、詰将棋の力をもっともっと養ってゆきたいと改めて思いました。
【関連】