終盤

2級への技法

なぜ底歩なのか

負けにくい将棋を目指そうと、最近、心掛けているのは、底歩。底歩という言葉は知っていたものの、これまで私は意外と使っていませんでした。もし、ぽつんと取り残された金がいたならば、手厚く守ろうと、銀を打ち付けたりして補強していました。ですが、急場...
3級への技法

壁銀の形が悪い

最近の悔しい敗着は、壁銀の形でした。壁銀が良くないとは知っていましたが、対局の流れ上、そうなりました。馬を自陣に引いたのですが、その位置が壁銀と同じ位置。銀じゃなくて馬だから大丈夫かなと思いつつ、一抹の不安あり。馬を動かそう動かそうと思いな...
3級への技法

まず竜の横効きを止める

相手に竜を作られたら、まず、その横効きを止める。竜を活かした王手がかからないようにする。これを心掛けて中終盤に臨んだところ、いくらか粘りのある戦いをすることができました。以前の私だったら「もうダメだ、こうなれば攻め合いだ」と投げ出すように攻...
2級への技法

桂馬の前の桂馬

将棋の終盤で、相手が寄せて来る時に、私が最近やっかいだなと感じているのは、こちらの桂馬の前に桂馬を打ち付けられることです。相手の桂馬、なかなか取り払えません。桂頭の銀の形を取れれば、食いちぎってでも相手の桂馬を取り払いますが、あいにく桂馬で...
2級への技法

最速の寄せこそ安全

将棋の格言に「終盤は駒の損得より速度」がありますが、その格言は、私の中で基本的にはそうらしいよね、という程度の認識でした。最近、互いに厳しく攻め合い、どちらが先に相手玉を詰ませるかの勝負が増えてゆくなかで、その格言が頭の理解ではなく肌の感覚...
5級への技法

詰みがあるか分からなければ、まず王手で迫ってみる

将棋の最終盤。こちらが勝勢で、なんとなく詰みがありそうと思える。ただ、時間がない。ぱっと見、分からない。どうしよう。王手で迫っても相手に駒を渡すことになるな。カウンターが怖い。必至をかけるべきか。この場合の必至はどうすればかかるのか。退路を...
1級への技法

折田翔吾『鬼の終盤力 ~AIから学ぶ寄せと凌ぎの技術~』

2024年11月に読んでいる将棋の本は、折田翔吾『鬼の終盤力 ~AIから学ぶ寄せと凌ぎの技術~』(マイナビ出版、2024年)です。棋書のタイトルに、「鬼」と「AI」が入っていると気になって仕方ありません。本書もそんな一冊です。しかも終盤とは...
13級への技法

手が震えて負ける

将棋ウォーズのあるあるだと思いますが、タップミスで負けました。お互いに攻め合う良い勝負で、時間も残りわずか。どちらが先に詰ますかの局面まで進み、最後に私の方が抜き出て、あとは頭金を打つばかり。数秒、心を落ち着かせもしました。しかし、そこで手...
1級への技法

穴熊と攻めの速さ

私は以前、自陣をバランス型に構えることが多かったのですが、最近は、堅い囲いの方が好みになってきました。それならば、やはりいよいよ穴熊か、と渋々取り組むことにしました。実は穴熊、私にとって鬼門。穴熊に組む前に、半端な陣形を急戦で攻めつぶされる...
5級への技法

寄せの飛車は、1段目か、2段目か

相手玉を寄せてゆく際に、もし飛車を打ち込めるとしたら、1段目か、2段目か、どちらが良いでしょうか。1段目ですと、相手の桂香を拾うチャンスがある。けれど、底歩を打たれると、飛車の横効きが止まる。2段目は、相手玉が位置している時が多く、飛車の横...