相手の銀を易々と進出させてはいけません。特に５段目より先へ簡単に進めてはいけません。銀が５段目まで進めば、次に激しい戦いになったり、銀交換になったり、拠点を作られたりしてしまいます。
序盤の基本中の基本ですが、最近の私は、どうやらこれを怠っていたようです。
理由の１つは、自分の攻めにばかり視点がゆき、相手の攻撃を防ぐことに関心が薄れていたからのようです。攻めの姿勢は大事ですが、自分の攻めより相手の攻めの方が効果的で早ければ、意味がありません。特に後手番の時は、そもそも一手遅れていると言えるので、注意が必要です。
序盤であれば、相手の銀の進出は、その動きを注意深く見ていれば、歩を突くだけでたいていは防げます。少なくとも遅らせることができます。歩突きだけで相手の攻撃が簡単には始まらない。それほど楽で安全な事はありません。
もちろん相手も考えを尽くし手を尽くし、あるいは何らか犠牲を払って、銀の進出を目論んでくることでしょう。でも、その時はその時。こちらも戦いの準備が整っていれば、開戦の時です。
