美濃囲いと渡り合える囲いは何だろうかと、初級者の頃からずっと考えてきました。
「箱入り娘」という囲いがそれだ、と私の中で最近定着してきました。
私は居飛車で戦いますが、対抗型には苦心してきました。相手の美濃囲いは、組むまでの手早さ、堅さ、玉の遠さ、進展性のバランスが絶妙だと感じます。もしこちらが先に竜を作ったとしても、わずかでも攻めあぐねていると、いつの間にか逆転されてしまう。こちらの囲いは、舟囲い、左美濃、銀冠、穴熊。エルモ囲いにミレニアム、天守閣美濃。どれも試してみましが、一長一短です。
箱入り娘も以前、用いていた時期があります。金2枚が上下に重なり合うことで頑丈な壁ができている。ただ、4筋、5筋の守りが手薄になると感じていました。不安症の強い私は、だったら広く守れる舟囲いの方がよいと、その後、箱入り娘には組まなくなりました。
数ヶ月ほど前から、守ってばかりでは将棋の勝率が上がってゆかないと覚悟を決めました。互いに攻め合う中で勝利をもぎ取るように心がける。対抗型ではその時に、箱入り娘が頼もしい。
箱入り娘では、相手に4筋、5筋を食い破られ、竜やと金を作られることもままある。しかし金2枚の壁があれば、王手がかかるまでに数手の余裕がある。竜の横効きという驚異の戦術におびえなくていい。他の囲いと比べれば、金銀が一路遠い。そのことがとてつもなく大きい。
大事なのは、下手に受け始めないこと。箱入り娘の遠さと堅さを信じて、攻め合って先に詰ますようにすること。怖気づいて受け始めたら、他の囲いと一緒になる。持ち駒は攻めに使う。自陣には目をつぶって、最速最大の攻めを目指す。
名前はかわいいけれど、凶暴な志向性をもって用いるのが箱入り娘だと肝に銘じて戦うようにしています。
【関連】
