手が震えて負ける

13級への技法

将棋ウォーズのあるあるだと思いますが、タップミスで負けました。

お互いに攻め合う良い勝負で、時間も残りわずか。どちらが先に詰ますかの局面まで進み、最後に私の方が抜き出て、あとは頭金を打つばかり。数秒、心を落ち着かせもしました。しかし、そこで手が震えてタップミス。金を一マスずれて打ってしまい紛れました。相手の方はもちろん容赦無く、私の玉を詰ましにきました。

これまで何度もタップミスしていますが、自分でもまさかの出来事でした。最後の最後で起きてしまったのは痛いです。最後に間を置いたのが、かえって身体を硬直あるいは緊張させてしまったのかもしれません。

もうこれは、昇級がかかった大一番で起きたわけではない、と楽観視するしかありません。

将棋は、論理の勝負ですが、心の制御も大切と身に沁みました。スポーツや武道ではよく、精神面のコントロールも大事と言われますが、将棋にもいくらかそういう面があるのだと思います。

熱戦になると、どうしても体温が上がったり、頭がぼやっとしたりします。前かがみの姿勢になり、視野を狭くしたりもします。同じ姿勢なので筋肉も硬直しがち。

勝ちの経験が少ない私の場合、勝てそうとなればなるほど、そんな落ち着きのない心境、凝り固まった身体になる気がします。敗勢の時の方が、冷静に局面を見つめ、何か手はないかとじっくり探せます。

いつでも、綺麗な姿勢で盤面を見つめ、勝ちも負けも関係なく最善手を考え、淡々と駒を動かす。そういう境地に少しでも近づきたいです。

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