攻め時、受け時、待ち時

1級への技法

最近、将棋AIによる棋譜解析で気づいたことは、攻めるべき時に受けたり、受けるべき時に攻めたり、下手に動かず手待ちするべき時に仕掛けたりすると、評価値を大きく落とす、ということです。

攻めるべき時に、内容はどうあれ攻めていれば、優勢は優勢のままだったりしますが、そこで受けると、逆転されて守勢一方になることもあります。

タイミングを間違うことが、良くない。最低でも、その局面で真逆の行動を取るな、と将棋AIは教えてくれているのだと思います。

ただ、これが案外と難しい。

差し手の内容の良し悪しではなく、攻めか、受けか、待ちかの根本をきちんと判断しないといけない。

そのためには、局面を正確に判断する力、複数の選択肢を天秤にかけ先々まで読む力、相手の心理も含めて取るべき手段を駆け引きする力など、複合的な将棋力を要求されるように思います。

果たして級位者にそこまでできるでしょうか。

今の自分にできることは、攻めの手を3つずつ、受けの手を3つずつ、挙げること。

できれば、それぞれ7手先まで読むこと。

無理攻めだなと思うような局面なら、安全な手待ち策を3つ考えること。

その上で、どれが悪くない局面になりそうか(すごく良い局面になるのは期待しない)、取捨選択すること。

これくらいでしょうか。

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