終盤

1級への技法

詰将棋と解答時間

詰将棋の本では、問題の難しさによって「1分で解けたら初段」といった風に設定されていることがあります。そのような指標はなにか役に立つのかな、単に棋力を測定するだけかなと、私は最初、思っていました。最近になって、ようやく私にもその意味が分かって...
2級への技法

必至より王手

最近の対局で、必至をかけたところから、逆王手をくらい続けて負けた対局がありました。安全に勝とうという気はなかったのですが、王手王手で迫る詰みまで読み切れなかったので、必至をかけました。相手はそれが必至だと分かったらしく、数十秒間考えた後、こ...
2級への技法

バラすと裸の王様

相手の囲いを崩してゆくなかで、駒と駒をぶつけ合ってバラすかどうか、私は以前から悩んでいました。攻めの棋風を伸ばしてゆくなかで、そんなシーンに出会うことも多くなりました。いまだに踏み込めず、バラさずに別の手を選ぶことが多いです。特にこちらの竜...
1級への技法

石川泰『将棋 とっておきの速度計算 ー逆転負けを減らす5つのパターンー』

2023年12月に読んだ将棋本は、石川泰『将棋 とっておきの速度計算 ー逆転負けを減らす5つのパターンー』(マイナビ出版、2021年)です。気になるタイトルだったので、ずっと前から購入しようか迷っていました。最近、自分からも積極的に攻めるよ...
5級への技法

馬の三角射程

馬は、強力な駒ですが、竜と比べると使いづらい印象があります。私も、自分から寄せる時も、あるいは、相手から寄せられる時も、竜の方が強力だと感じます。対局の中では、飛車を切って角行を手に入れることがあります。相手はまさか交換はしてこないだろうと...
5級への技法

玉の早逃げか、守備駒を足すか

将棋の終盤で、相手から追い詰められている際に、玉の早逃げをするべきか、守備駒を足して凌ぐべきか、私はいつも悩みます。迷った末に、どちらも指さず、攻めの一手を選択する場合もあります。大丈夫かなの読みと感覚でそうしますが、この場合、たいてい却っ...
3級への技法

詰将棋的な思考

最近の対局で、相手玉を寄せにゆくとき、銀のタダ捨てをしました。局面と、自分の持ち駒と、相手の持ち駒とを確認したのは一瞬だけ。思わずそう指してしまったのですが、それが最善だったようです。自分でもびっくりです。私は最初、詰将棋はパズルのようで好...
3級への技法

攻めた方が勝ちやすいは本当か

最近の私は、守りの将棋から、攻めの将棋に転換してみました。駒組みが完了したら、できるだけ自分から仕掛けてみています。将棋は、攻めた方が勝ちやすいと聞きますが、それは本当でしょうか。私の場合、自分より強い人、2つほど級位が上の方との対戦で、現...
3級への技法

バラすか悩む

将棋の町道場で指導対局しているときに、「ここはバラしておいた方がよかったね」と言われ、最初はなんのことかよく分かりませんでした。「バラす」という用語は、平たく言うと、にらみ合っている駒同士をどんどんぶつけ合って、取り合うことだと思います。結...
13級への技法

大平武洋『これだけで勝てる 将棋 終盤のコツ』

2023年12月に読んでいる本は、大平武洋『これだけで勝てる 将棋 終盤のコツ』(マイナビ出版、2018年)です。同著者の姉妹本『これだけで勝てる 将棋 序・中盤のコツ』を読んでとても良かったので、終盤編も読んでみることにしました。私にとっ...