クセはなかなか直らない

1級への技法

町道場で、隣の席の感想戦が聞こえてきました。高段者同士の対局でした。

勝った方が曰く、「あそこの局面、どうしてあの手を打ったの?」

答えて曰く、「こう来ると思っていたんだよね。それで打ってみたんだけど、結果良くなかった。」

返して曰く、「勝手読みだよね。そういう所、前からあるよね。」

そんな会話でした。

昔からの馴染み同士なので、決して咎めたり貶めたりの雰囲気ではありません。軽く指摘してみたといった風です。

ただ、私が思ったのは、高段者になっても、その人その人のクセがあり、それはなかなか直らないものなんだなということです。

人間の性格のように、そう易々とは将棋の考え方や打ち方も変えられない。自分に欠けているもの、変にこだわっているもの、ついついやりがちなこと、それが各々の将棋の弱点となって現れているのではないかなと想像します。

今の私にもそうした良くないクセがたくさんあり、これから日々、見つめ直してゆかないとなと思いました。

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