及川拓馬『最強の終盤 詰みと寄せの最重要手筋104』

5級への技法

2024年10月に読んでいる将棋本は、及川拓馬『最強の終盤 詰みと寄せの最重要手筋104』(マイナビ出版、2017年)です。

私に足りない終盤力を強化するために本書を購入しました。

他の詰将棋本も解いているのですが、私には難易度がやや高いです。一問解くのに数分かかってしまい、毎日さくさく解くという段階に至っていません。パズルとして解くという感覚になってしまい、直接的に効率良く終盤力をアップさせるには、今の私には早すぎたかもしれません。ここはレベルを下げて、基礎中の基礎から鍛えたいなと思いました。

本書は、そんな私にぴったりの内容です。第一章は、よくある囲いの基本的な急所から始まっています。おそらく級位者、5級前後の人ならば知っているよという筋でしょう。私もそのつもりでしたが、中には、どうやって詰ますんだろうと数分考えてしまう問題もありました。本当に、自分の終盤力はまだまだだったんだなと思いました。

第二章以降は、応用の問題になってゆきます。少し崩れた囲いの形も出てきます。これまた今の私が求めているレベルでした。答えが分かってみれば、それほど難しい詰み・寄せではありません。ただ、実戦ではそれを考える時間など残されていないかもしれません。

本書は、一問に対して、見開き2頁を使っての丁寧な解説となっています。その手では詰まないという解説も含まれています。さくさくどんどん解いてゆくというタイプではありません。このあたりは好みが分かれるかもしれませんね。問題レベルとしては、寄せについて一度しっかり学んだ3級以上の方にとっては、ちょっと物足りないかもしれません。

本書くらいの問題をぱっと一目で解けるようになること。暗記したものを思い出して指すのではなく、自然と急所に指し手がゆくこと。それくらいの終盤力は、初段を目指すには最低限必要だろうなと思います。本書の問題に繰り返し取り組んで、しっかりした終盤力の基礎を築く。それからさらにレベルアップさせて次の段階へ進みたいと目論んでいます。

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