大平武洋『これだけで勝てる 将棋 序・中盤のコツ』

8級への技法

2023年11月に読んでいる本は、大平武洋『これだけで勝てる 将棋 序・中盤のコツ』(マイナビ出版、2018年)です。

自分の対局を見直していて、序盤からダメにする、上手くゆかないのが課題だなと思って読み始めました。初級者、級位者向けの本です。さすがに知ってるよと思う事柄も多いのですが、復習にもなりたいへん良かったです。

本書は、序・中盤を網羅的に、丁寧にカバーしてあります。こうした方が良い形、逆にこれは悪い形といった比較例にも富みます。本書の特徴は、各章が格言調でタイトル付けされており、分かりやすく記憶に残りやすい。たとえば「位の安定は二つ以上の駒で」「端歩は深く考えない」といった具合です。

書名にある「これだけで勝てる」は、同じ出版社から出ている将棋本に付けられているシリーズ名です。決して本書を読了しただけで勝てるとは思いません。でも、本書の内容をしっかり身につけて序中盤を指しこなせれば、かなり手強いな、もしかして有段者、といった印象を与えられるかもしれません。

具体的な戦型を極める、定跡書を1冊読みこなす、というのも将棋の上達方法だと思いますが、一般論・概論から入りたいという方には、本書はお勧めできる良書です。私は、大平先生の他の書籍も読みたいなと思いました。

それにしても、将棋は、序盤から気を付けるべきことが多い。1手1手、本当に大事ですね。

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