2023年12月に読んでいる本は、大平武洋『これだけで勝てる 将棋 終盤のコツ』(マイナビ出版、2018年)です。
同著者の姉妹本『これだけで勝てる 将棋 序・中盤のコツ』を読んでとても良かったので、終盤編も読んでみることにしました。私にとっては、今回も大きな発見はありませんでしたが、終盤についての要所要所を復習できて、とてもよかったです。
ただ、姉妹本の序中盤編と比べると、本書は1つの1つの章の内容が少し物足りなくも感じました。それは、将棋の終盤というものは語るべきことが多いからだと思います。たとえば、囲いの崩し方といった項目ではそれだけで1冊の本が書けてしまうでしょう。紙面の都合上、割愛せざるを得なかったのだなと、なんとなく感じます。
ただ、やはり大平先生。将棋の初級者・級位者向けに、将棋の終盤をとても分かりやすく、かつ網羅的に解説してくれていると思います。それは強調し過ぎてもし過ぎることはない。特に「必至」という概念を知らないくらいの級の人にとっては、まず手にとっていただきたい本だなと思います。
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