美濃囲いと手数

5級への技法

振り飛車にとって定番の囲いと言えば、「美濃囲い」でしょう。

ぱっと見、単純な駒組みながら、横からの攻撃には十分強い。振り飛車という戦型も相まって、実際、左辺は簡単に攻め崩されることは少ない。仮に突破されても、それに備えてある囲い。私も、龍をなり込ませることができても、相手の美濃囲いに対して次の攻めの手がかりが思いつかない、ということが多いです。

美濃囲いは、上部からの攻めに対して、明確な弱点はあるものの、それは多くの人が採用し、研究され尽くしたから。少し手数をかければ銀冠などにも組み替えられ、上部にも強くなる。

玉の逃げ道も用意されていて、一手勝ちも狙える。

美濃囲いは何より、駒組みが出来上がるまでの手数が少ない。片美濃囲いまでであれば、最短7手で組めるのは、矢倉や穴熊とは段違い。早く攻めの体制を整えられるのは、序盤でのリードを奪いやすいと思います。攻めが続けば、そこそこ固い囲いで十分と言えます。

私は居飛車なので、美濃囲いはうらやましい限りです。こんなに攻守のバランスの取れた囲いは、他にあるのだろうか、と私には感じられます。

そう思っていたら、「居飛車には左美濃という囲いがあるよ」と町道場で教わりました。それは朗報、今後試してみたいと思います。

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