将棋でもっとも強力な駒は、飛車(または竜)ですが、その飛車を私は、本当には、上手く使えていないと感じています。
何もせず居飛車
私は基本的に居飛車なのですが、飛車が役に立ったなと感じられるのは2割ほどでしょうか。
- 竜に成って活躍する(10%)
- 飛車のまま攻めに役立つ(10%)
- ほぼ初期位置2八のまま終局を迎える(40%)
- 横効きで自陣の守りに役立つ(10%)
- 相手に飛車を奪われる(20%)
- 飛車交換をする(10%)
飛車の活躍2割というのは多いのか少ないのかと言えば、おそらく、少ないのだと思います。相手が何等か凡ミスをしてたまたま飛車が活用できた、つまり、自ら飛車を使いこなしたのではないからです。
飛車がでんと2筋に構えてくれているからこそ、相手も警戒して2筋周辺を手厚くしてきます。こうなると、簡単に竜に成ることはできません。飛車がそのまま居座ることになりがちです。
逆側の7筋8筋が攻めやすくなって、そちら側を他の駒たちで攻め、勝利に結びつくこともあるとは思います。
ただ、相手が恐怖感を覚えるような戦い方かというと、そうではないという気がしています。居座るだけの飛車であれば、飛車を持っていない相手と戦っているに近いからです。
飛車を使うぞという覚悟
おそらく私には、何としても飛車を有効に使おうという意識が薄いのだと思います。
竜に成れそうもない、飛車を使うことをあきらめる、別の攻め口を考える、という思考の流れになりがちなのだと思います。
強力な攻め駒を使っていないので、勝率アップにももちろん結び付いていない。
飛車を使うということは、おおまかに次の3つでしょうか。
- 多少の犠牲を払っても、工夫をこらして、竜を作る
- 飛車先に歩や銀を伸ばしていって敵陣突入をにらむ
- 攻めやすい筋に飛車を振ってそちらで活かす
意識をもって臨めば、まだまだ飛車を活躍させる余地があるのだと思います。
居飛車党だからといって、飛車がずっと2八にいる義務はない。局面に応じて動く、活かすことが必要だなと最近はつとに思います。
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