2025年12月に取り組んでいる棋書は、浦野真彦『1手詰ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ、2009年)です。
詰将棋本の定番中の定番。問題は、駒の種類毎に分類されています。
少し前までは、何で1手詰めの詰将棋本なんかが売っているのだろうと不思議でした。初心者くらいしか需要が無いのではと思っていました。実際、問題のレベルは、5級以上であればさくさくと解けると思います。解いていて、悩んだり、楽しんだりは、あまりないように感じます。
その1手詰めに、なぜに今、急に取り組んでいるかというと、最後の1手詰めを指せずに、時間切れで負けてしまった対局が続いたからです。1手詰めが分からなかったのではなく、分かるのに1秒2秒かかってしまった。その間に時間切れ。将棋では勝っていたとはいえ、やはり勝負に負けて悔しいものです。
実際に本書をこなしてみると、解くのに数秒かかる詰み筋がある。私の場合、角(馬)を使った詰み筋を解くのに時間がかかると分かりました。角の斜めの効きを遠くまで通しつつ、駒を補強して詰ますといった形です。逆に、相手の角による詰み筋をうっかり見逃して負けたこともしばしばあるなと思い返しました。
1手詰めとはいえ、学べるものも多くあると分かりました。繰り返し繰り返し解いて、考えるまでもなく、手が伸びるようになりたいです。最終盤の詰めの形が詰まっているとも言えますので、終盤の超基礎訓練にもなるように予感しています。
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